シルクと暮らす :汗をよく吸い肌を快適に保つシルク
シルクの良さの見える化
シルクの良さは「なんとなく気持ちよい!」以外にも
人間の健康・幸福に寄与する様々な良さがあります。
しかし、ネット記事の多くは同じ文章の焼き増しで、
実際のデータが示されていないものが多いのも現実です。
でも肌につけて、使ってみて実感できることもあるのも事実。
ですからTAMAMONOは、
シルクを知らない人、使ったことがない人でもシルクのことを知っていただき、
興味を持っていただきたいと思い、
シルクの良さを見える化したいと思います!
今日のお題はこちら
シルクは本当にコットンより水をよく吸うのか
水をよく吸う生地のよさが肌着で機能性として発揮される状態は
<汗をよく吸う>
つまり
- 肌に水分が残らず不快感がない
- 水分があることでの体温低下を防げる
- 汗の塩分による肌への刺激が少なくなる可能性がある
ことと言えると思います。
肌着である以上、汗はよく吸ってもらいたいもの。
多くの肌着で一般的に用いられるコットンとの比較では
シルクはコットンの1.3倍水をよく吸う
と言われています(し、このHPでも書いています)
本当にそうなのか?
実験してみました。
実験条件
- 糸番手、組成が似ているスムース生地のコットンとシルク生地
- それぞれ、同方向に横3cm縦10cmにカット
- よく洗った同じカップに同じ水道水を同量入れたものを2個準備
- 2枚を同じ高さに保ち、同時に浸水
- 時間の経過によって水を吸い込んでいる高さを観察
- どちらかが全部吸いきったら終了
早速実験スタート!
「いっせーのせ」で同時に浸水。
水につけてから5分後。
コットン:給水0mm 水を弾いている?
シルク:給水5mm 水に浸かった部分は瞬時に吸水
15分経過
コットン:給水2mm給水
シルク:給水10mm 水面以上に給水
30分経過
コットン:2mmの給水 まだ水面に浮いている
シルク:給水15mm
45分経過
上からでわかりにくいですが、
コットン:2mmの給水
シルク:給水18mm ここに来て吸い上げスピードが落ちたかな?
1時間後
コットン:給水5mm給水
シルク:給水20mm
1時間15分後
コットン:給水5mmの給水 コットンどうしちゃった!?
シルク:給水25mm 順調に給水
1時間半後
コットン:給水5mmの給水 本当にコットンどうしちゃった!?
シルク:給水27mm
この日はここで終了。
このまま一晩アトリエに放置して帰宅。
翌朝。
18時間後、、、あれ?
一見変化なし?
近づいてみます、、、
画像でわかりにくく触ってみて境界線を確認。
コットン:半分以下の40mm浸水
シルク:95mm!なんとつまんでいるところ以外ほぼほぼ浸水
シルクがほぼ浸水し、実験終了!!
結果発表
・同じ時間での給水実験において
シルクはコットンの2.45倍の水分量を吸収する
また、
同じ給水量の5mmに到達したタイミングを比べると
コットン:60分
シルク:5分
シルクはコットンの12倍のスピードで給水する
といえる結果となりました!!
実験の反省としては
・1時間半以降18時間後までの途中データが取れなかった
・シルクがフル給水に達する時間が不明
・色水などで給水量が明確にわかるようにしたら良かった
次回実験に生かしたいと思います。
ところで、
吸水力は判明しましたが、肌着が汗をたくさん吸っても、
そのままだとどう考えても
不快感!
しかないと思います。
実はシルクにはコットンより早く乾くという言い伝えもあります。
次回はそれをお伝えできればと思います!
TAMAMONOが生まれたての赤ちゃんにこだわる理由、
<シルクの肌着をまとって人生最初の瞬間を過ごす>
めでたさや喜びを表すことでもありますが、
赤ちゃんの肌を守るという観点でも有意義だと思うからです。
そんなわけで、
シルクはコットンの12倍早く
同じ時間で2.45倍の水を吸う
頭の片隅に置いていただけたら嬉しいです。
TAMAMONO 店主 加藤なぎさ